目次
日本で第二波発生
7月の海の日の連休後に、コロナウィルス感染人数がどっと増えてきたみたいです。
GO TO キャンペーンが原因かどうか分からないと言われてますが、いままで感染者がいなかった岩手や、そもそも少なかった宮崎などでも増えているので、無関係ではないと思います。
筆者は中国に住んでるので、外から日本を見ると何やってるのかなぁという感想です。
中国はというと、日本のニュースでは色々言われてますが、実際はコロナウィルスの生活様式さえも商売に上手く活用してそうです。
コロナ発生当時の中国のリアルな対策
筆者は当日中国に在住してました。
コロナウィルスが広がりつつある2020年2月7日に仕事の関係もあり中国に戻りました。
当時はものすごく厳しかったのを覚えています。
そもそもマスクが無い
一時期日本でもマスクが市場に無く、転売屋が非常に儲かったというニュースをよく見ましたが、2月当初中国もマスクが全然ありませんでした。
得意の淘宝もほとんど売り切れ状態。
除菌スプレーも全て売り切れてました。
-
タオバオ(淘宝)アプリの使い方 中国で活用出来れば快適生活【中国定番アプリ】
中国でネットショッピングするならタオバオ
あったとしても、過去の10倍くらいの暴利でしかも1ヵ月後発送もしくは発送日時未定という詐欺のような状態。
たまたま我が家にはマスクの在庫が1ヶ月分あったので事なきを得ましたが、マスクがなかったら結構大変なことになっていたと思います。
この時期に新規マスク工場が乱立しました。
まぁ、その後市場に供給過多となり、多くは終焉を迎えるのですが、価格は一気に下がりました。
乱立すると中には品質が悪い工場もあるので、品質問題が話題になりましたね。
但し、中国は「商売を立ち上げるスピード」が早いというポイントは見習った方がいいと思います。
マスクを付けていないと買物出来ない
政府の指示から各自治体がルールを作り、マスクがないと全てのスーパーや公共機関に入れませんでした。
各スーパーともに警備員を配置し、マスクチェックと検温がされてました。
入り口には、アルコールスプレーが置いてあり、必ずシュッとするかもしくはシュッとされてました。
検温はかなり厳しく37.5°が基準ですが、0.1°でも越えている場合は、絶対に入れてもらえませんでした。
中国のマンションは大体居住区に入るための門が付いているのですが、その門も体温チェックです。
一旦外出して、熱が出てしまうと家に帰れなくなるというホラーな状態。
それが心配で、家を出る人が殆どいませんでした。
ここで見習うべきポイントは「統制」。
全体統制という意味だと、やはり中国は凄いなと思います。
レストランのお客は2人まで
謎のルール、レストランは開いてもいいが、店内のお客は2人までとする。
後に、窓が開放できて風通しがよければ室内5人まで可に変更。
等色々ルールがありました、住んでいる省や市によってルールは異なります。
但し、出前の外卖を持ち帰るのは許可されていたので、料理できない人でもギリギリセーフで生きていけた(中国の家庭では、自炊は殆どしない)。
-
ワイマイ(外卖)アプリの使い方。中国最新出前事情【中国定番アプリ】
ワイマイ(外卖)アプリで出前を頼む方法
配達する方の外卖も、当初直接の手渡しが禁止されていて、配達者が床に荷物を置く→購入者が荷物を拾う、という冗談みたいな行動もしてました。
それくらい中国では初期のコロナウィルスは恐れられてました。
ここで見習うべきポイントは、ルールで縛られても、あらゆる手段を使って打破するところ。
あくまでもルールの中で工夫するという前向きさ。
会社の従業員に対するルールも厳しい
会社のルールもとてつもなく厳しくなりました。
とまぁこんな感じで、上記ルールが出来て、政府に全て説明したうえで許可が下りて初めて操業開始という厳しさ。
今は少し緩くなってますが、検温だけは習慣でやり続けてます。
周りの会社でマスクがなくて、暫く操業が開始出来なかったという会社は多かったです。
学校はすぐオンライン授業に切り替え
2月上旬からすぐに学校の授業はオンライン授業に変わりました。
普段からWeChatで学校の各教科の先生と保護者間のグループチャットがある為、切り替えも早かったです。
その後は、インターネット上で体育のオンライン授業のサンプル動画や、工作等がアップされ、各学校ともどんどん改善してました。
IT産業が盛んな中国ならでは新規チャレンジの速さを目の当たりにしました。
日本もオンライン授業の整備をどんどんすすめるべきです。
コロナウィルスのおかげで良くなった事
おかげさまという言い方は良くないですが、コロナウィルスで中国人の生活習慣が少し改善された事もあります。
痰を吐かなくなった
マスクをしているので痰を吐きにくいということもありますが、当時は感染者が吐いた痰から感染するのでは?という恐れもあり、痰を吐くことが禁止されてました。
当時は警察が外をウロウロしており、マスクをしてない人に厳しく注意したり、痰を吐く人も取り締まられてました。
そのようなことが続いた為か、痰を吐く人は激減しマナーが良くなりました。
2019年くらいから、生活様式も先進国のようにマナーを守ることを進めていた中国政府にとって格好のタイミングとなりました。
手を洗う習慣が付いた
昔は食事の前に手を洗う人は、ごく少数だったのですが、当時は手を石鹸で洗い、かつそのうえアルコールスプレーで消毒するくらい皆やってました。
今となっては、元の習慣に戻りつつありますが、それでも以前と比較すると、食事前に石鹸で手を洗う人は激増しました。
マナーだけではなく清潔さの意識が根付きました。
まとめ 中国のコロナ前後を見ると見習うべきポイントは多い
中国は、発生当初外食産業や美容室等の三密産業の経済を『完全に』止めました。
感染者が全く出なくなってさらに1ヶ月くらい様子を見てから、営業許可が下りていました。
最初はどの店も、検温はかかさずやってました。
確かに潰れてしまったお店もありますが、今ではレストラン等普通に営業しています。
また私の市では、感染者は3月以降全く出ていません。
PCR検査は結構毎日受けている人がいるので、まんざら嘘ではないと思います。
外から日本のニュースを見ていると、このピンチをチャンスに変えてる気がしません。
中国に対して色々意見はあるでしょうが、見習うべきところはどんどん取り入れて行くべきだと思います。