「算数」と聞いてなにを思い浮かべますか?
文部科学省の学習指導要領の算数編の算数科目標について、下記のように記載されています。
文部科学省 小学校学習指導要領 算数編
『算数』と聞くだけで毛嫌いするお子様もいらっしゃいますが、そのようなお子様向けの算数脳を鍛える学習漫画を紹介します。
この本はパッと見、どこが『算数』?と思うほど楽しい本ですし、パズル本なので読書はちょっとというお子様でも問題ありません。
目次
マンガでわかる!10才までに遊んできたえる 算数パズル250
『マンガでわかる!10才までに遊んできたえる 算数パズル250』は、算数脳を鍛える学習漫画です。
自分の頭で考える(=算数脳)を重要視する花まる学習会を運営する高濱正伸さんと、知育教材を開発するワンダーラボ(旧花まるラボ)代表の川島慶さんが著書の本です。
この本を読むことで、考える力を身につけて将来困難なことがあっても、考える力で乗り越えるような人になって欲しいという思いを込めたそうです。
本の題名の中に『算数』とありますが、中身は全ページに渡りパズルの本です。
但し、ただのパズルではありません、子供の『考える力』を伸ばすパズルです。
「マンガでわかる!10才までに遊んできたえる 算数パズル250」の書籍データ
「マンガでわかる!10才までに遊んできたえる 算数パズル250」の内容
この本の内容は4問が1セットとなっていて、1問目から4問目に進むに従って難しくなっていき、最後に答えのページ+漫画の解説ページがあります。
よって、どのページから始めてもいいし、キリがいいところで中断することも容易に出来ます。
頭が疲れてるときは、解説の漫画だけ読んでいっても面白いです。
これは集中力が続きにくいお子様や、逆にダラダラやり続けるお子様にとって良いことです。
各パズルは、『迷路』『平面図形』『論理』『立体』『発見』『数』の6分野について、下記の『見える力』『詰める力』内のどの力を身につけることができるか示されています(下記内容は本書からの抜粋)
- 図形センス:見えないものが見える力、イメージ力
- 空間認識力:頭の中で自在に立体を動かせる力、想像力
- 試行錯誤力:手を動かしてあれこれ試す力、ごちゃごちゃ考えるより手を動かすこと
- 発見力:!と思いつく力
- 論理性:筋の通った論理的な思考ができる力
- 要約力:なにが欠いてあるかを捉える力
- 精読力:一字一句じっくり読む力
- 意思力:自分で解くことにこだわる力
このような内容が面白かった・役に立った
この本の編集が上手いなと思ったのは、最初の方のページは本当に只の迷路なんです。
なので、最初はあ~迷路の本ね、迷路好きだからどんどんやってみようと子供に思わせておいて、段々頭を使わないと解けない問題が出てきます。
でも難しい問題でも少し考えると解けるようになっていて、解けたときのスッキリ感や喜びを感じることができます。
小さなゴールを積み重ね成功体験を与えることで、どんどん先に進みたくなります。
パズルをやることで、例として以下のような頭の使い方・鍛え方が出来ます。
立体をある平面で切ったらどのような形になりますか?という問題では想像力が必要になります。
どのルートが一番近いですか?という問題は複雑なものを出来るだけシンプルにするという考え方が必要です
「マンガでわかる!10才までに遊んできたえる 算数パズル250」の書評
この本は『読む』本ではありません、パズル本です。
但しこれをただのパズル本として扱うか、考える力を与える書籍として与えるかは保護者次第です。
私の意見では、この本内のパズルを解き進める為には、IQテストの中身に近いような『考える力』が必要であり、大人でもずっとやり続けると結構脳が疲れます。
こういう人におすすめ
下記のお子様(タイトルの通り10才まで)におすすめします。
計算ばかりやって算数が面白くない・嫌だと思ってるお子様。
迷路やパズル好きのお子様。
250問399ページと大ボリュームの割には重量が軽いので、移動時間が長い旅行等で、電車の中や飛行機の中で時間を持て余してるお子様におすすめします。
実際私の子供も1~2時間はこの本だけで時間をつぶせました。
「マンガでわかる!10才までに遊んできたえる 算数パズル250」我が子の感想・影響
考える力がついたか?まだ分かりません(笑。
但し、ちょっとした隙間時間に読めるので我が家では重宝しています。
そのような使い方から始めるものいいと思います。
一緒に読むときのコツとして、出来なかったとしてもダメ出しは絶対ダメです。
また、解説内容を理解出来なかったときは、丁寧にお子様に説明してあげて下さい。
『自分で考える喜び』というのを本を通して与えられたら最高の結果ですね。