学校の三者面談で、小中学生の読書離れが進んでると聞いて、本を読まないということはそんなにも問題があるものなのか改めて考えてみる。
調べてみると、本好きは集中力が高くなる、語彙力が上がるなど、さまざまなメリットがあるというのが一般的な説です。
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子供を読書好きに出来た理由を紹介します。大人になった時の学び直しに役立つはず。
子供を読書好きに出来た理由を紹介します。
目次
小学生の読書のメリットは?
小学生のうちに読書の習慣をつけ、本に親しむことによって、このような効果が期待できるんじゃないかと思ってます。
- 国語の読解力
- 想像力
- 集中力
- 仲間との知識の共有
読書で国語の読解力が身に付く
文章を読むことによって、子どもは言葉や文章の意味を考える機会を得ます。
良質な本はたくさんの語彙と読解力を与え、子どもは日常会話や作文でも適切に使える単語が多くなり、表現力が豊かに成長するはずです。
本を読んでいて意味が分からなくても、前後の文章から推し量って理解することも出来るようになるかもしれません。
また、尊敬語や謙譲語、丁寧語など、その場に適した言葉の使い方を学ぶこともでき、こうしたことは学校の勉強だけではなかなか身に付きません。
さらに、読書中に知らないことが出てきたときに、「これって何だろう?」と調べるようになり、様々なことへの興味や関心が枝葉のように広がって行きます。
読書で想像力のある子に育つ
物語に親しむことは、登場人物たちの人生を疑似体験することにもなります。
性別、年齢、性格、居住地、社会…本の中には自分とは全く違った登場人物たちが世界を作っています。
一冊の本の中で、立場を変えてみるだけでも、様々な疑似体験が可能となります。
物語の中には他人の人生がぎっしり詰まっています。
感情移入し人の気持ちを想像することは、社会性を身につける上でも大切な体験となるでしょう。
読書で集中力が育まれる
テレビや漫画を見ていると、次から次へ自動的に情報が目に入ってきます。
テレビはいわゆる受け身の状態で楽しめるものです。
対して本を読むというのは能動的な行為で、文字を読みかつ理解する行為を繰り返さないと楽しむことができません。
このように、本を読んで理解するということは、とても集中力が必要なことですが、読書を続けることでその力は次第に高まります。
成長真っ盛りの小学生が自分だけの世界に没頭できる時間は大切です。
集団生活や家庭で起きることから離れ、自分だけの世界で脳をリフレッシュできるのも読書のよいところです。
仲間と本の感想の共有をしたくなる
読んで楽しかった本のことは、友達にも教えたくなります。
本を通して交友関係が広がり、新しい本への興味が湧いてきます。
感想を言い合うのも楽しいものですし、今まで興味のなかったジャンルの本も読んでみたくなるかもしれません。
趣味が読書っていいことですよ。
大人がしてはいけないこと
読書好きの子どもを育てるために大人が言わない方がいい言葉にはこのようなものがあります。
読書後に「どんな話の本だった?」と聞く
内容の要旨を確認しようとすると、子どもは理解度を試されているような気持ちになり、本を読むことがつまらなくなってしまいます。
本を読んだ後は、子どもの心の中に世界が出来上がっていますので、様子を見守ってあげるのが良いでしょう。
時々聞くのはいいのでしょうが、毎回毎回聞くのはやめましょう。
「この本を読みなさい」と押し付ける
読みたい本は大人が決めず、子どもが選ぶものを尊重しましょう。
また、子どもが選んだ本を親が否定すると、自分で本を選ばなくなり、読書から興味が薄れていきます。
親は学習の助けになる名作を勧めがちですが、読書を始めたばかりの子どもは、活字に慣れていません。
良作を勧めるよりも、習慣づけることを優先しましょう。
「ちゃんと毎日本を読みなさい」
読書に限らず、習慣づけるというのは時間がかかるものです。
大人が感情的になると、それだけで子どもは嫌になり、読書に対して否定的な印象がついてしまいます。
小学生は遊ぶ時間から学ぶものもたくさんありますから、あまりうるさく言いすぎないようにしましょう。
読書の時間を寝る前の5分間などに設定し、布団に入ったら本を広げるなどにしておくと、習慣づけやすいようです。
まとめ
本の中には、私たちが経験したことのない体験や、知らない世界がたくさん詰まっています。
また、小学生の頃に読んだ本は体験と紐づき深く印象に残ることが多く、忘れられないものになることも多いものです。
ぜひ本好きになってくれるような環境を作りましょう。