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生産技術な話

生産技術な話-品質活動について

ブログを書き始めて早2年、初めて仕事(生産技術)のことを書きます。

生産技術の仕事をやり始めてからまもなく20年、国内大手といわれる工場で働き、海外工場でも業務を行い、現在は中小企業でテコ入れをやってます。

サプライヤーの現場もかなり見てきたのでそれなりに知ってるつもりです。

シゲンチ
モールド成形・プレス・化学処理・ばねにねじ・実装に組立何でも首突っ込んできました

生産技術は設備作るのが仕事でしょ?ってよく言われますが、それは生産設備技術者であり、生産技術は生産に関する全般的な事を指します。

例えば生産に関する品質も作り込みという点では生産技術の仕事の一部です。

ということで、今回は品質について。

 

品質とは?

まず、品質とは何か?と聞かれたら一般的には下記の3つが挙げられると思ってよい。

 

安全

壊れない・怪我をしない・不具合がない

簡単に壊れないっていうのは当たり前のことですが、お客さんが怪我をするっていうのが最も避けなければいけないことです。

 

安心

使いやすい・デザインが良い・信頼できる

使ってて気持ちいいと次も購入したくなりますよね。

 

満足

良かった・素晴らしい・これからもずっと使い続けたい・次回も違う同じメーカーの違う製品を購入したい

安全・安心がある上で満足感を得られます。

 

品質活動とは

品質活動=利益である

企業によっては品質活動は当たり前と考えられ、そもそもその定義をしっかり把握させないまま業務に従事させていることがあることがあるが、大きな誤りである。

品質活動をやっても利益に繋がらないと思っている組織は考えを改めた方が良く、品質活動=利益創出というイメージが無いと、活動自体が意味のないものになりがちである。

品質活動を行うにあたり、数値(不良率やppm)で表現するだけではなく金額面も表現が必要である。

 

品質活動=生産準備である

品質活動は、準備が90%異常であり、準備ができていない状態で生産を開始してしまうと、後々面倒なことが増えていくことを理解しなければならない。

シゲンチ
あんときちゃんとやっときゃ良かったーって毎回言ってませんか?

 

品質活動=顧客の信頼度である

品質活動は、①平常生産における品質活動と②突発不具合発生による品質活動がある。

①は企業における利益創出に繋がることであり、当たり前のことであるが、現実は②に振り回されている生産技術者も多いと思われる。

②の突発不具合発生による品質活動については、よりスピーディーにより簡素で的確であればあるほど、後行程(顧客サービス)の信頼度が上がる。

 

QAとQCの違いとは

巷で、品質保証と品質管理をごちゃまぜにしている話を聞くので、改めて定義の違いを述べたい。

 

QAは品質保証

品質保証(QA)はQualityAssuaranceは、買い手側視点で製品・サービスを見たものであり、既定の品質を維持しているかを確認し、納品後も品質(安全/安心/満足)を保証するための体系的な活動のことである。

保証の根拠となるデータ取得や調査、クレーム対応などの業務が該当する。

単独部門ではなく、各部門へのフィードバックを通じて、顧客が満足できる品質の確保に努める。

上記で言う各部門とは、購買や設計・製造・販売・カスタマーサービス等企業全体のことである。

品質保証は各部門の活動に及ぶため、次に述べる品質管理も含める場合がある。

 

QCは品質管理

品質管理(QC)はQualityControlで、製品の製造時に不良を出さないための手段や方法を実施する活動である

代表的なアイテムとして★QC7つ道具等の技法を用いて、製品の不良発生に関する分析、工程の改善を行い、プロセスを管理して製造品質をコントロールする。

 

まとめ

ざっくりですが品質とか品質活動とか、QAとQCって何というところを描きました。

詳しくは次の記事から書いていきたいと思います。

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