中国のコンセントは220V/50Hz仕様です。
日本は100V/60Hz・50Hzなので、当然日本の電器製品をそのままコンセントに挿して使えないので注意して下さい。
動かないのではなく、確実に壊れちゃいますから。
日本と中国を含む海外で異なる電気事情と、日本の電気製品をどうしても海外で使いたい場合の方法について。
旅行用の携帯変圧器の紹介も。
目次
中国の電圧とプラグ仕様
中国の電圧
冒頭に書いたとおり220V/50Hz電圧です、周波数50Hzはあまり意識しなくていいです。
そもそも日本も東西で60Hz/50Hzと違いますから。
ついでに言うと、中国の電圧が220Vで常に安定しているというとそうではなく、電圧が汚くて安定してないです。
汚いって言っても分かりにくいですね、電灯が妙にチカチカしたりするときがあり、不安定なことです。
プラグ仕様
中国の壁コンセントは大体A+O2+C仕様です。
上の丸穴2個がCタイプで、平べったい方がAタイプ(日本と同じ幅)、下の3個の平穴がO2タイプです。
中国の電器製品の挿し込み側(Aタイプ)です、これを見て違和感を感じた人は普段からコンセントをよく見てる人です。
そう、日本と違って先端に丸穴が開いてないですよね。
この穴は、挿し込んだコンセントが簡単な力で抜けないように、コンセント口側で軽く挟んでいるんです。
よって中国のAタイプコンセントは、ちょっと足が当たったりしただけですっぽ抜けます。
本当にちょん触りくらいで抜けるのイライラします。
緩みやすいので、隙間に埃が入りやすく、それが原因で電器製品が故障したり、火災が発生したりするので、工場に駐在する日本人は注意が必要です、特に湿度が高い南部地域。
よって、中国の壁コンにAタイプの分岐コンセント差し込んで、重量増してると段々落ちてくるんで時々押し込んだ方がいいです。
Cタイプは抜けにくいので、延長ケーブルはほとんどがCタイプです。
中国のコンセントを使ってると、日本のコンセントってなんて優秀なんだ!と実感できます。
まだまだ日本負けてませんよ、誇りを持って下さい。
挿し込む時の注意ですが、かなりの確立でバチっって火花が飛ぶので、必ず電源は切ってから差し込んで下さい。
一時期コンセント挿し込み恐怖症になってくらいです。
電気代
中国全部を知ってる訳ではないので一概には言えませんが、私は南部の人口100万人くらいの都市に住んでいますが、3LDKの部屋で一月約1,000元(≒15,000円)なので安くはないです。
もう少し節電とかすればいいんでしょうが、なんせ南部は年中暑くてほぼクーラー全開という事情もありまして。
中国人みたいに、日中でも外で楽しめればいいんでしょうが。。
電圧が違って困ること
日本の電器製品が壊れる
通常日本の電器製品は、過電流が流れて火災が起きないように、ヒューズを付けています。
100Vの電器製品を220Vに差し込んだら、まずヒューズが飛んで電器を遮断するようになってるので、壊れてるといっても大体ヒューズが飛んでいるだけです。
しかも壊れるときは、結構静かに亡くなられるので、最初コンセントを間違って挿したことに気付かないです、ほんと「プシュ」くらいの音。
そして、コンセントの間違いに気付き、5分くらい脱力します、この登竜門をくぐらない日本人はいないと言われています。
ごめん、壊れたかも。
修理出来る所探してみよか
その場合捨てるしかないのか?というと、まずは、中国にある製品メーカーのカスタマーに問い合わせしてみましょう。
製品自体が中国で生産している場合は、問題なく修理可能です。
町の電気屋さんでも一応修理は出来ますが、なんせ適当なので、万が一火災等になってしまうと大変ですので、製品メーカーのカスタマーで修理して下さい。
私も赴任直後にダイキンの空気清浄機をいきなり220Vで天国行きにしたのですが、近くにカスタマーがあったので、宅急便で送って修理してもらいました。
ありがとうダイキンさん!
逆に中国の200V製品を日本で使うとどうなる?
一応動くことは動くと思われますが、馬力が1/2になるので、正しくは機能しないはずです。
どうしても中国の220V製品を日本で使いたい場合は、昇圧器(100V→220V)が必要になります。
中国で購入した冷蔵庫が、とても使いやすくデザインも気に入ってるので日本に持ち帰りたいという場合は、昇圧器があれば使えます。
日本の電器製品でも中国で使えるものがある
元々220Vまで使える仕様の電器製品は中国でもそのまま使えます。
パソコンやスマホは基本的に200Vまで使える仕様なので安心して使えます。
ACアダプターやコンセントコードが出ている付近に書いてあります。
これは某メーカーのパソコンのACアダプター、100~240Vと記載がありますので、日本でも中国でも変圧器無しで使用可能です。
ちなみにこのパソコンは1.5Aなので、もし15Aの変圧器なら10台は使える計算です。
日本の壁コンセント(ブレーカー)は15Aが殆どです。
これは某メーカーの鉛筆削り、AC100Vとしか記載がありませんので、変圧器無しで中国のコンセントに差し込むと壊れます。
100~220V仕様の電器製品は、パソコン・スマホ(ガラケー含む)の他にはデジタルカメラ等出張によく持っていく物に多いです。
電子レンジや冷蔵庫・ビデオ・除湿機等、そもそも持ち歩かない物は100V対応の製品が多いです。
ドライヤーは持ち運べるけど、そもそも電力量が大きいので殆どが100Vです。
対策-変圧器
どうしても日本の電器製品(電子レンジ等)が使いたい場合は、変圧器を使うしかないです。
但し、通常サイズの変圧器は15A(アンペア)くらいなので、電子レンジだと1台が精一杯。
しかも15Aの変圧器でも10kgくらいと結構重たい・・・いやマジで重たい。
200V→100V変換をダウントランス、100V→200V変換をアップトランスといいます。
変圧器はとにかく重い(中身はコイルの塊)し、価格もそこまで高くないので現地で買うのが正解です。
電子レンジ・冷蔵庫・乾燥機とかあると合計15A以下になるように数台が必要になる為、かさばることを覚悟して下さい、そして部屋の外観を大変損ねますので、出来るだけ隠してあげて下さい。
我が家もキッチンだけで3台稼働中です・・・。
もしアンペア数が小さい電動歯ブラシの充電とかなら携帯変圧器が使えます。
BESTEK製の携帯変圧器は、優秀ですし、小さいので十分スーツケースに入れれます。
小さいので、隠すのに必要なスペースも最小限です。
逆にこのような小形の変圧器は海外にないので、こちらは日本で買うことをおすすめします。
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壊さない対策
挿す場所を間違わないようにする、間違うなと。
と言っても酒飲んで酔っ払ってて、気づかず挿し間違えることもあるので、我が家では赤色と青色のテープを貼って区別しています。
100Vのコンセント口や延長ケーブルのタップ部に赤色テープ、100V仕様のコンセントケーブル先端も赤色、200Vは青色としておくと差し込む時に、絶対気付くので間違えることがありません。
赤いテープのタップに青いケーブルを差し込む直前に「ぬぉっ、危ねー」と。
デザイン的に出来るだけおしゃれなテープを選びましょう。
中国製品を使いこなす
昔は日本でしか売ってなかったような物も、最近は中国のメーカーでも作っています。
代表的なところで言えば、空気清浄機/除湿機/温水便座などです。
性能うんぬんは、そこまで悪くないと思いますが、説明書や機能が中国語なので100%使いこなすのは難しいかもしれません。
但し、わざわざ変圧器を準備する手間がかからないし、値段も日本の物よりも安いので、中国にいる間だけと割り切って使うなら全く問題ないと思います。
[st-kaiwa1]シンプル イズ ベスト ってやつね![/st-kaiwa1]
京東で探せば、性能がいいのはいくらでも出てきますよ。
おすすめメーカーは、扇風機ならMidea(美的)、DVDやCDプレーヤーはBubugao(歩歩高)、除湿機ならDeye(徳業)、この辺りが最大手で品質も安定しています。
Deye(徳業)の除湿機なんかは2年以上使ってますが、まったく問題無いし、めちゃくちゃ除湿性能がいいですよ、中身のコンプレッサーはPanasonic製だからですかね。
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その他 停電事情
場所にもよりますが、停電が多発するときがあります。
各家庭は、海中電灯等必ず常備しておくように。
周囲に工場が増えすぎた
周囲に工場がたくさん増えると、その地域の総電力量が不足して停電が頻発する。
あまり計画的に地域開発をしてるような感じではない、勢いはいいのだが。。
そう、とにかく勢いだけはすごい・・・。
道路工事
周囲で道路工事があると、ショベルで地下電線を切る事故が多発する。
最近の工業地区は、最初から電線・通信関係は全て地下埋設ですが、絶対設計図とか無いと思います。
しかも何回も発生する。
[st-kaiwa2]絶対適当に埋設してるよね
日本みたいに工事事務所みたいなプレハブも立ってないし・・・
インターネット回線も切られることがよくあり、会社の通信回線が突然切断されることは日常茶飯事。
反省なんていう言葉は皆無。
会社の施設・設備担当で駐在している日本人は、周辺で道路工事が始まるととても疲れることになります。
まとめ
最近は、何らかの規制で日本から中国に持っていける電器製品の種類も減りつつあるので、日本から持って行った電器製品を220Vで壊すことも少なくなりつつありますが、せっかく持って行った物は壊さないように使いたいですね。
又、余程の性能差がなければ、中国メーカー製の電器製品でも支障ない生活は送れると思いますよ。