2020年から学習指導要領が改訂され、小学3年生以上では「外国語活動」が必修科目となりました。
さらに、小学5年生以上では「英語」の教科として、通知表でも成績が付けられます。
英語を苦手教科にしないよう、どのようにして子供に身に付けさせるか…皆さんどのように考えていますか?
かく言う我が家も子供が学校でどういった英語教育を受けているのか気になってます。
そこで英語が教科となった背景や、学習内容、効果的に学習する方法について少し調べました。
目次
2020年から小学校高学年で「英語」は正式な教科となった
上記のように、2020年から「英語」は小学校高学年から必修科目となりました。
実際には既に2018年度から移行措置が取られ、2019年度の小学3年生~6年生ではそれぞれ授業が開始されています。
授業数は、3/4年生は週に1時間、5/6年生は週に2時間です。
3/ 4年生はALT(Assistant Language Teacher=外国語指導助手)と一緒に各校で用意した教材を元に学習を進めます。
5/6年生は文部科学省に認定された教科書を用いて学習し、評価により成績もつけられるようになりました。
これまでの外国語活動の位置づけ
ところで、2019年以前の外国語教育の位置づけとはどんなものだったのでしょう。
1986年の外国語教育の見直し以降、「総合的な学習の時間」において、「外国語文化に触れる」「外国語に親しむ」などの体験的学習は実施されてきました。
しかし「教科」として位置づけられ小学校で外国語教育が必修となったのは、2011年の学習指導要領の改訂以降です。
2011年以降は、「外国語を用いてコミュニケーションを図ること」「異なる文化の人々との交流を体験して、それぞれの文化の理解を深める」などの目標を掲げられ、実施されてきました。
何のために小学生の英語を必修化したのか
英語の必修化は、社会のグローバル化に伴い、国際社会で日本人が生き残って行くためには、英語力の向上が不可欠という考えの元、文部科学省が決めたことです。
世の中のグローバル化に伴い、早期から「聞く力」「話す力」を養い、将来コミュニケーションに困ることがないよう学ぶことが目的として掲げられています。
3年/4年生では「話すこと」「聞くこと」を中心に学習します。
英語が苦手と感じることがないよう「楽しむ」「親しむ」ことを中心に触れていきます。
また5年/6年生ではそれに加え「書くこと」「読むこと」ができることを目標としており、これまで中学生が学習してきたことを小学生の段階で終わらせることが前提となっています。
そのため、中学校ではさらに高いレベルでの学習が必要となり、授業の時間の全てが英語で行われるようになります。
家庭で効果的に英語を身に付けるには?
英語が授業になるのはよいとしても、得意であればともかく、子どもによっては苦手な教科になってしまうことも考えられます。
英会話スクールや塾など、英語を専門に教えてくれるところはたくさんありますが、そういった方法を使わなくても、家庭で十分に学習を進めることも可能です。
例えばこんな方法はいかがでしょうか?
英語には親子で英語に取り組むもう
英語に限ったことではありませんが、子どもだけに「勉強しなさい」と言ったところで、はあいと素直に勉強するケースはまれと言えます。
また、頑張って勉強する場合でも、いったい何をすればよいのか、子どもだけでは戸惑ってしまうでしょう。
文字や単語を書き取るだけでは飽きてしまいます。
自分で学習するためのアプリなども人気ですが、使い過ぎや脱線をしてしまわないよう注意してあげて下さい。
アプリなどを利用しない場合は、親子で英語の勉強に取り組んでみてはいかがでしょうか。
一緒に隣についていてあげると、親御さんにとっての気づきもあるかもしれません。
苦手と感じさせない工夫
語学が苦手だったという話は、大人になってからもよく聞くことがあります。
ですがもしかするとその人もそう思い込んでいるだけで、学ぶ間に苦手と思う瞬間が何かあってそのような印象になったのかも知れません。
一度「苦手」と感じてしまうと、勉強はなかなか進まないものですよね。
苦手と感じさせないためにも、子どもには楽しい気持ちで勉強をさせてあげたいものです。
アルファベットを丁寧に書けた、単語を一つ覚えた、発音がきれいになったなど、ひとつ出来たらその度にたくさん褒めてあげてください。
まとめ
国際化に伴い、学校での勉強も以前とは少しずつ様相が異なってきているようです。
早期の英語学習については、賛成反対の声がどちらもそれなりにありますが、子供の将来を考える場合は、大きなメリットになります。
世界で多く使われている言語を学習しておくことで、子供が将来留学するとき、就職するときの大きな武器になることは間違いありません。