皆さんは「ミニマリスト」という言葉をご存じですか?
SNSや雑誌等でも頻繁に取り上げられているので、一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回はミニマリストの定義や始め方についてご紹介していきます。
目次
ミニマリストとは?
ミニマリストとは、「minimal(最小限の)」と「-ist(主義者)」を組み合わせて生まれた言葉で、必要最小限のもので豊かに暮らす人のことを指します。
ミニマリストが注目され始めたのは2009年頃。アメリカで「The Minimalists」という2人組のミニマリスト提唱者が現れたことが発端と言われています。
かつては沢山お金を稼ぎ、欲しいものを全て手に入れることが幸せと言われていた時代。
人々は必死に働き、高級車やブランド品などを買い漁りました。
しかし、欲しいものを全て手に入れても、心は満たされないまま。
次から次へと欲しいものが生まれ、物欲のループに囚われてしまいました。
そんな人々に影響を与えたのが「ミニマリスト」という生き方でした。
余分なものを片付けたことで、自分にとって本当に必要なものに気付けるようになったのです。
「必要最小限のもので生活をする」というミニマリストの考え方は、瞬く間に世界中で注目されました。
日本でもミニマリストや断捨離をテーマにした書籍が数多く出版され、認知度は高まっています。
ミニマリストってどんな人?
ミニマリストと呼ばれている人々は、洋服や家具、家電等を最小限に抑えて生活をしています。
例えば洋服。
手持ちの洋服はシンプルなアイテムを最小限だけ揃え、上手に着まわしています。
洋服を最小限に抑えることで、毎朝コーディネートに悩む時間も短縮されます。
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また外出の際は、財布・スマートフォン・ポーチなど、最低限のものだけを持ち歩くことも、ミニマリストの特徴です。
近年はキャッシュレス化も進んでいることから、財布は持ち歩かず、お会計は全て電子マネーで済ませるという人も少なくありません。
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さらにミニマリストの中には、テレビやソファーといった大型家具も持たないようにしている人もいます。
テレビやソファーを捨てることで、ダラダラと過ごす時間がなくなり、生活にゆとりが生まれるという効果も期待出来ます。
何を必要とするかは人それぞれですが、自分が愛着を持てるものだけを手元に残し、余分なものは潔く捨てるというのがミニマリストのライフスタイルです。
ミニマリストの始め方
さて、「ミニマリストを始めよう!」と決意しても、何から手を付けていいか分からない方も多いのではないでしょうか?
そんな方に向けて、ここではミニマリストの始め方を伝授します!
まずは小さいことから始める
一気に全てを処分しようとするのではなく、まずは身の回りの小さなことから始めてみましょう。
例えば、通勤用の鞄。鞄の奥底にレシートやお菓子が眠っていませんか?
そうした無意識的に持ち歩いているものは、どんどん処分してしまいましょう。
ミニマリストを継続させるコツは、「捨てる」、「捨てない」の判断基準が明確なものから始めていくこと。
いきなり判断に迷うものと遭遇すると、判断疲れを起こし、挫折してしまう危険性もあります。
まずは小さなことから始めて、捨てることへの快感を味わっていきましょう!
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これいつか使うから取っとこう…って言う物は、きっとこの先も使いませんので、売れるときに処分してしまいましょう。
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クローゼットを開けてみる
鞄、財布、化粧ポーチなど、身の回りのものを片付けてスッキリしたら、次はクローゼットに挑みましょう。
洋服を沢山持っている方にとっては難所かもしれませんが、クローゼットの中が片付けばミニマリストへの道も開けてきます。
洋服を仕分ける時は、一気にクローゼットの中身を引っ張り出すのではなく、トップス、ボトムス、下着など、アイテムごとに分けて進めていきましょう。
1つのアイテムが終わったら休憩し、一息ついたら再開するというやり方であれば、判断疲れも起こりにくくなります。
洋服を処分する時の判断基準は以下の通りです。
サイズが合わない服
1年以上着ていない服
着回しのイメージが出来ない服
「いつかは着るかも」と躊躇うこともあるかもしれませんが、今着ていないのであれば今後も着ることはないと思います。
リビングを見渡してみる
クローゼットがスッキリ片付いた頃には、「捨てる」「捨てない」の判断力が、かなり養われてくるはずです。
その勢いでリビングにある家具や家電、カーペット類も処分していきましょう。
自宅にあるローテーブルやソファは本当に必要ですか?
テレビを見る時間はあなたの人生で本当に必要ですか?
テーブルの下に敷いてあるカーペットは何か役に立っていますか?
今一度、部屋に置いてあるものが本当に必要なのか、問いかけてみてください。
実は無くても困らないものが結構あると思います。
思い出の品や好みの家具等は、無理に手放す必要はありませんが、いつ買ったか思い出せないようなものは、思い切って処分しましょう。
必要なものだけを購入する
ミニマリストになるためには、家の中を片付けるだけでは、まだ不十分です。
余計なものを購入しない習慣を付けることもミニマリストの第一歩です。
買い物に行くと、「セール」や「新商品」という言葉につられ、つい余計なものまで購入してしまうことがありますよね?
余計なものを購入する習慣があると、折角片付いた部屋もすぐに散らかってしまいます。
そうならないためにも、買い物の仕方を見直しましょう。
重要なのは、購入するものを事前に決めておくこと。
洋服であれば、あらかじめ年単位で購入するアイテムを決めておくことも有効です。
例えば「夏は手持ちのボトムスと合うような、白のシャツを1枚購入する」「冬はダウンコートを新調する」というように、手持ちの服を確認しながら、買い足すアイテムをあらかじめ決めておきます。
そうすることで漠然と服を選ぶこともなくなり、本当に必要なアイテムだけを揃えられるようになります。
計画して買い物をするというのは、習慣が付いていないと面倒に感じるかもしれませんが、実行することでお金と時間の消費も抑えられます。
メリットも多いので、ぜひ実行してみてください!
ミニマリストを目指す上で大切なこと
ミニマリストは「ものを処分すること」に注目されがちですが、本来の定義は必要最小限のもので豊かに暮らすことです。
「豊かに暮らす」という点を忘れてはいけません。
必要なものまで捨てて、逆に不便になってしまったら、目的からは逸れてしまいます。勢い余って、思い出の品まで捨ててしまうことも、あまりおすすめできません。
まずは自分にできる範囲から始めてみましょう。
ミニマリストの極意は、自分にとって本当に必要なものや、大切に思えるものだけを残して、心穏やかに暮らすこと。
ものに溢れた生活に疲れた方は、ミニマリストとしての生き方に触れてみてはいかがでしょうか?